2番手が売れる

2023.08.05

今回は、前回の話と少し似ているのですが、価格の高い商品を置くことで、その次に価格の高い商品が売れるよって話です。


実際僕は今この文章を書きながら、自分にも当てはまるなって思っているんですけど、今年の9月半ばにiPhoneの最新モデルであるiPhone15が出るって言われているんですね。


そのタイミングで、僕はiPhone14を買おうと思っているんです。


理由としては、今使っている端末が古くなってきたのと、15が出るなら14は多少安くなるんじゃない?って考えがあるからです。


で、iPhoneって次から次へと新モデルを出して、その度に価格を上げていくのですが、性能のビックリするほど劇的な進化はない(そもそも性能が高すぎてもはや驚きの伸びしろも少ない)。


これがまさに、僕の「15が出たら14を買おう」って心理とリンクしていて、
最新最高品質のiPhone15を発売することで、実は2番目に価格の高い14も同時に売上が伸びたりするんですね。


というのも、15は最新だし価格が高すぎるし、14でも充分高品質なんだから少し価格が安い14にしようという心理が働くんです。


つまり、価格が1番高い商品が存在することで、2番目に価格の高い商品が「高くない」と感じてしまうんですね。


その影響で2番目の商品の方がたくさん売れたりすることって結構あるんです。


もし、あなたが一番売りたいサービスがあるならば、それよりも価格が高く最上級なサービスを用意することで、本当にプッシュしたい商品がの売上が伸びるかもしれません。


前回の記事にある「おとり商品」と混乱してしまうと思うので、整理します。


あなたが売りたい商品をAとして、価格を10,000円だとして、おとり商品「A-」は商品Aと価格は同じ10,000円なのに品質が(もしくは量)がAより低い。


今回の話に出した、一番価格と品質の高い商品を「A+」だとすると、「A+」は最高の品質であり価格はAの倍である20,000円にします。


「A+」は20,000円で必要以上の最高品質

「A」は10,000円で充分満足できる品質

「A-」は10,000円でAよりも劣る品質


このような状況にすると、10,000円が最初高いと感じていた人でも、
「A+」の20,000円がある影響で、10,000円というAの金額に妥当性を感じるんです。


しかも、仮に「A+」が売れたとしても嬉しいじゃないですか。


なので、「A+」っていうのはたとえそれ自体が売れなくても「A」の売上を伸ばす役割を担っているんですね。


せっこい話ですよねぇ。笑


ということで、今日は一番高い商品を置くことで、それ自体が売れなくても2番目に価格の高い商品に良い影響を与えるよって話でした。


今日も最後までありがとうございます。
では!

最新の記事