空飛ぶスパゲッティ・モンスターが大酒を飲んだあとに世界を創造。
最初に創造したものは、山、木々、小人1人。
古代の人の身長が低いのはスパゲッティ・モンスターの触手によって頭を押さえられていたから。
現代人の背が高いのは人口増加によりスパゲッティ・モンスターの触手の数が足りなくなったから。
天国に行けばストリッパー工場とビール火山があり、毎週金曜日が祭日。
お祈りをするときは、「アーメン」の代わりに「ラーメン」と言う。
創造主であるスパゲッティ・モンスターが存在しないという明確な証拠さえ提示されるのであれば、スパゲッティ・モンスターが実際には存在しないという事さえ否定しない。
他にも色々と特徴はあるのですが、これは実際に存在する宗教の話です。
結構ヤバいですよね笑
なんと、この宗教はオランダでは2016年に正式な宗教団体として認可されています。
実は日本にも、支部があるらしいです。
この宗教の名前は、「空飛ぶスパゲッティ・モンスター教」。(以下、スパモン教)
この攻めすぎな宗教、一体誰がどんな思いで広めたんだと思います?
実は、スパモン教の成り立ちには、その内容からは想像できないくらい真面目な経緯があります。
2005年に米カンザス州では、公教育で進化論とインテリジェント・デザイン説(以下ID説)を同時に教えなければならないと教育委員会が決定しました。
進化論とは、人間はサルから進化したというダーウィンの有名な学説のことです。
一方でID説とは、何らかの絶対的存在が人間を創りだしたという学説です。
で、その絶対的存在は、キリスト教の神であるとも、神ではないとも明言せず、更には「科学的仮説」であると主張したんです。
そして、そのID説が「科学的仮説」であるという主張に対して、科学者や教師を中心に「どこが科学的なんじゃい」と強い反対が巻き起こったんですね。
そんな論争のさなかに立ち上がったのが、「空飛ぶスパゲッティ・モンスター教」を生み出したボビー・ヘンダーソン氏。
彼は、「知性的な何かが宇宙を生み出したって説が認められるならば、スパゲッティが宇宙を生み出したという説だって認められていいはずだ」と考えます。
しかも、「空飛ぶスパゲッティ・モンスターによる地球創造説」も進化論やID説と一緒に公立高校で教えることを提唱したのです。
おまけに、もしこの提唱が受け入れられないようなら法的手段をとると教育委員会に警告するんですね。
この人も発想ヤバいですよね笑
ともあれ、ID説が「科学的仮説」であることに対して、真面目な態度でありながらも皮肉として生まれたのがスパモン教なんですね。
で、そのユニークさが助けとなり、インターネット上の流行となり、ブログなどを中心にスパモン教は世界に広まりました。
さて、このスパモン教、あなたはどう感じましたか?
幼稚でアホらしいですか?
それとも、面白いと感じましたか?
もし、面白いと感じられた人はラッキーです。
実は、「笑い」には凄く良い効果があります。
公益財団法人長寿科学振興財団は「笑い」の効果について、さまざまな体の不調を整えてくれるとも言っていますし、寄席を見に来たお客さんにがんと闘う免疫細胞であるNK細胞の活性を調べたところ、大笑いをした後のほうがはるかにNK細胞が活性化していることも分かっています。
その他にも、笑うことによる良い効果ってたくさんあるので是非調べてみて欲しいんですけど、作り笑いもオッケーだそうです。
しかも、最初は作り笑いでも、脳は楽しいと感じ、だんだん本当の笑顔になるらしいんです。
生きていれば嫌なことはたくさんあります。
不幸にも、嫌なことは望んでもないのにやってきます。
逆に、楽しいことって望んでもなかなかきてくれないじゃないですか。
だから、最初は作り笑顔かもしれないけど、少しずつ本当の笑顔になるのであれば自分たちから楽しい日々を迎えにいくのって大事ですよね。
無理をして毎日笑顔でいる必要はありませんが、退屈を少し楽しくするのは「作り笑い」なのかもしれません。
「空飛ぶスパゲッティ・モンスター教」も、「退屈」と感じるか「面白い」と感じるかは自由です。
でも、せっかくなら楽しく生きたいですよね。
ということで、今日は1ミリもマーケティングとは関係ない話でした。笑
今日も最後までありがとうございます!
では!
2023.11.10