今日は、身の丈にあった戦い方をしようって話をします。
というのも、自社の存続のためにお客さんに合ってもいない商品やサービスを提供する会社って残念ながらそこそこ存在するんですね。
想像しやすい例(あくまで例え話ですからね?)だと、全然似合ってもいない服なのに「お客さんめちゃくちゃお似合いです!絶対持っといた方が良いアイテムです!」とか言ってなんとか売上を作ろうとするアパレルショップ。
この例だと、お客さんも「自分に似合っていない」と気付けるかもしれないのですが、マーケティング業界になってくると、それっぽい説明もできるし、専門用語や売りたい側にとって都合良いデータとかをバンバン出してくるので自分にとって最高の商品やプランだと錯覚してしまうんですね。
なので、前提としては売り手側のモラルが大事ではあるんですけど、買い手側のリテラシーもあった方が本当は良いんですね。
ただ、少しばかり専門的な分野ですし、リテラシーを身に付けろと言われても面倒だろうなと思うので今回は「最低限ここは判断しようね」って部分をお話します。
それが冒頭にも言った「身の丈に合っているのか」という判断です。
どういうことかと言うと、例えばあなたと同じ業界に属する大手企業が過去にAという方法で事業に成功したとします。
その成功事例やAという方法の素晴らしさ、論理的正しさ、実際のデータを見せられると「おおーーー!この方法であれば自分たちも成功するじゃん!」って鼻息荒くしてしまうんですけど、いったん落ち着きましょうねってことです。
そもそも、あなたの会社と大手企業が同じ規模感(資本力や従業員数)なのかも比較しないといけないし、エリアや今の時代でも通用する手法なのかも考えないといけないですよね。
ここをすっ飛ばして、お金を払ってAという手法を取り入れても、成功するとは限らないんですね。
昨日たまたま観たニュースで、大谷翔平選手のスイングを真似しない方が良いって元プロ野球選手が言ってたんですけど、その理由が「あのスイングは大谷選手の体格や筋肉量だからこそ結果が出せているので」だったんです。
まさにこれと同じで、大手企業が使ったAという手法は、大手企業が使うからこそ効果のあった手法である可能性があるんですね。
僕の発信でも色々な手法について触れていますが、全部があなたにとって最適な手段であることはないと思うんです。
仮に紹介した事例と同じ業界に属しているとしても、規模感やエリアが違ってくると当然戦い方も変えないといけないので。
これは「TTP」の記事でも言いましたが、あくまで「型」や「本質」の真似が大事なんですね。
そっくりそのまま真似ても通用しないことなんて全然あるんです。
なので、無駄な買い物をしないためにも、良い戦略を練るためにも、自分たちがどんな会社なのかを知るってことは大事だと思います。
敵を知り己を知れば百戦危うからず、という言葉があるように、敵だけではなくて自分について知ってください。
ということで、今回は成功事例ってたくさんあるけど、自分たちに適した戦い方をしようねって話でした。
今日も最後までありがとうございます。
では!
2023.11.10