文化をつくる

2023.03.13

「Just do it」と聞いて、何を連想しますか?
どこかで聞いたことのあるフレーズですよね。


マクドナルドの「 i’m lovin’ it」というフレーズと同じくらい見覚えのある、フレーズ「Just do it」。


これは、ナイキ社のスローガンですね。
なんとこのフレーズは、1988年に作られて以来、すでに30年以上も使用されています。


ナイキ社は「ワッフルソール」や「AIR」などの技術部分はもちろんなんですけど、巧みなマーケティングでどんどん大きくなった会社なんですね。


例えば、ジョキング文化を浸透させることで、シューズの売上を伸ばすというマーケティング手法を初期から使っていて、共同創業者のビル・バウワーマンは、『ジョギング』という本を出版し、当時マイナーだったジョギング文化をメインストリームに押し上げたりしているんですね。


現在でも、ランニングを支援する計測アプリ「Nike+ Run Club」などを提供し、「文化」そのものを作ることで安定的に自社商品を消費してもらう手法を続けています。


で、この「文化」をつくるって、時間はかかるけど凄く強いんですね。


お酒だって、やっぱり文化になっているから街には居酒屋が多いし、スーパーに行けばたくさんの種類のお酒が置いてある。


「乾杯はビール」という文化をつくることによって、ビールはやっぱり安定的に売れるじゃないですか。


他にも、以前にも話したと思いますが、お土産だって文化ですよね。
旅行に行ったときに、ついつい割高なのは知ってても思い出としてお土産を買ってしまったりする。


こういう、理性じゃない部分で販売を促進するのっていいかなって思います。


「文化を作ろう」なんて規模感の大きい話をしているような気もしますが、別にランニングやお酒やお土産のような大きい文化じゃなくても、ローカルな文化って存在すると思うんですね。


僕が小さい頃お世話になった、町の自転車屋さんなんて、狭いし汚いし近くに綺麗な自転車屋さんがあるっていう悪条件なのに儲かっていたらしいんですね。


なぜかと言うと、「小学生、中学生になったら、あそこの自転車屋さんへ行く」っていう地元の妙な文化があったんです。


普通に考えて、メーカーが作った自転車を売るんだからどこで買っても変わらないじゃないですか。


でも、入学したらあそこで買うっていう地元のローカル文化があるから、みんなその自転車屋さんで買っていたんですね。


多分自転車屋のおっちゃんは「文化を作ってやろう」みたいな気持ちはなかったと思うんですけど、ローカルで小さい文化でも効果はあるよねっていう実例にはなると思うんです。


なので、安定供給を確保したいのであれば地元やご近所さんと濃い関係を作り、「~なら○○」みたいな文化を地道に作っていく戦い方はありだと思います。


ということで、今日は文化を作ると安定供給ができるよって話でした。
今日も最後までありがとうございます。
では!

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