従業員満足度を甘く見るな

2023.01.06

今日は従業員がいる経営者の人、これから従業員を増やそうと思っている人には是非読んで欲しい内容です。

新規のお客さんも来るし、求人もそれなりに来る。

でも、お客さんも従業員も続かない。

入ってもすぐに人が辞めてしまうという企業さんからも相談をよく受けるので、今回はその辺の話です。

マーケティングの話をメインにしていますが、会社経営は当然マーケティングだけでは上手くいくことはないので、ぜひ読み続けてください!

その前に少しだけ日本のサービスの質についての話になります。

というのも、日本のサービスの質と従業員満足度は切っても切れない関係なんです。

そもそも従業員満足とは、「あなたの会社で働いてくれている人がどれだけあなたの会社に満足しているか」です。

この満足度が低いと、お客様に提供するサービスの質も低くなってしまい、結果的にお客様満足度は低くなってしまうことが多いのです。

じゃあどうやって従業員満足を上げていきましょうか。
という話ですね。

日本は世界と比べても、高品質なサービスを低価格で提供していますよね。

海外では、セルフでお願いしますという部分も日本ではしっかりとサービスに入っていたりします。

おまけにチップ文化もない。

これはお客さんの立場からすれば非常に嬉しいのですが、提供する側からするとどうでしょうか?

低価格で提供するということは、ほぼほぼ安いお給料で働いてもらうということに繋がってしまうのです。

低価格で利益を出そうとすると、たくさん売らないとダメですよね。

ということは、スタッフもたくさん売らないとダメということになります。

この時点でハードな仕事になってくるわけですよね。

さらに、サービスの質も求められる。

休憩も取れずに、ひたすら笑顔で働き続ける。

想像しただけでも大変です。

でも、これは現実に起こっていることです。

大手牛丼チェーン、居酒屋チェーン、アパレル店、配達業、美容室。

少し周りを見れば、そんな環境はたくさんあります。

そして、僕たちも使い勝手の良さから頻繁に使っているという現実があります。

ここで、しっかりと従業員の満足度が高ければ何も問題もなく会社の運営はできるのですが、従業員満足度が低いと悲惨な状況になります。

急に連絡が取れなくなる、お客さんとトラブルを起こしてしまった、職場でのいじめ、色々聞いてきました。

この内部からの崩壊が一番危険です。

せっかく集客を頑張ってお客さんが少しずつ来てくれるようになったのに、自分たちでお客さんを減らしているようなものなので。

だからこそ、外(お客さん)に目を向けることも大事なのですが、内(従業員)にも目を向けないといけません。

何か内部で問題が起こってから、「知らなかったので」では経営者失格なのです。

少なくとも、知ろうとする努力はするべきなのです。

だから給料を上げましょうということではなく(もちろん上げた方が喜ぶとは思います)、しっかりと従業員の居場所を確保してあげましょうねって話です。

自己肯定感を得られたり、充実感を得られたり、「あなたは会社に必要なんだよ」と安心できるような会社が良いと思うんです。

ただでさえ、低価格高品質の業界は心身ともに疲れてしまいます。

そんなとき、守ってくれるのは会社やあなたしかいないという覚悟を持って、従業員と良好な関係を築いてください。

それが、結果的に従業員満足に繋がり、質の高いサービスとなり、お客様満足に繋がるので。

では!

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