今日は、なんでもかんでも値下げをすると危険だよって話をします。
以前にも、販売価格を簡単に下げるとブランド価値も下がってしまうリスクがあるので、よく考えようねって話をしたことがありますよね。
GUCCIが人気なのは、GUCCIが簡単には身に着けられる価格帯じゃないところにも大きな価値があって、大幅値下げをしてしまうと「GUCCIやぞ!どや!」ができなくなるので、GUCCI自体の人気も低迷するリスクがありますよってことです。
で、今回の話もそれに関する部分があるんですけど、人って高いモノをありがたく思っちゃう側面があるんですね。
面白い実験があって、同じワインを高いワイン、安いワインとして飲んでもらったときに、人は高いワインを飲んでいるとき(実際は同じワイン)の方が美味しいと感じるんですね。
つまり、高い金額ということに満足感を持つんです。
一方で、人って支払いに痛みを感じるじゃないですか。
支払い金額が高いと痛みも強くなる一方で、支払った後には満足感を持つんですね。
実際、高級ブランドを買うときってそんな感覚になりませんか?
お会計時はもの凄く辛いけど、ショップ袋に詰めてもらって帰り道を歩いている時はルンルン気分じゃないですか。
なので、高すぎると痛みを回避するために購入率は下がるし、安すぎるとブランド力低下や満足感の低下にも繋がる。
なかなか頭を抱える問題ですよね。
じゃあ実際にどうやって、この問題を解決していくかというとターゲット選定なんですね。
あなたが提供するサービスは、どんなサービスで、狙っていく顧客層はどこなのかを選定することで、値下げは一切やらない方がいいのか、値下げしても満足度は影響しないサービスや顧客層なのかを判断できるんですね。
さっきも話に出たGUCCIはあまり値下げしない方がいいだろうし、「しまむら」は値下げしても大歓迎されると思います。
これはブランドの良し悪しではなく、狙うターゲット次第なのです。
なので、もし価格帯を見直すときは、ターゲット層とセットで考えてみてください。
ということで、今日は価格のコントロールは慎重にやってねって話でした。
今日もありがとうございます。
では!
2023.11.10