ビートルが売れた理由

2023.04.01

個性的な形で、可愛い車、「ビートル」。
ドイツの自動社メーカー、フォルクスワーゲンの車ですね。


車に興味がない人でも、その形を見れば「あ~これね」となるかと思います。


実は、このビートル今も昔も大人気なのですが、アメリカ市場へ進出したのが1949年なんですね。


で、当時のアメリカの自動車業界の流行りって、「長くて、低い」だったんですね。


でも、ビートルって短いし、ポテっとしているじゃないですか。
言ってしまえば、当時のアメリカのトレンドには逆向しちゃっているんですね。


なので、本当に売れるか?
という疑問を持ったいた人も多かったのですが、結果は大ヒット。


なぜか?


それは、ポジショニングが上手かったからなんですね。


当時、長くて低い車が圧倒的に多かったアメリカには、ビートルような可愛らしい車がなかったので、明確なポジションが作れたわけです。


ポジションって言葉がしっくりこないのであれば、「キャラが立っている」くらいの認識で大丈夫です。


「長くて低い」がトレンドだからといって、フォルクスワーゲン者が似たような車を作って生産しても、キャラって全然立たないじゃないですか。


でも、真逆ってくらいの形でアメリカに進出したからこそビートルのキャラが立ったんですね。


以前の記事で、漫画のライバルキャラは逆張りで目立つから当然キャラも濃いよねって話をしたと思うんですけど、まさにビートルも同じ例なんですね


たとえトレンドではなくても、しっかりとポジションが取れていれば差別化はできるんです。


では、どうやってポジションを取るのかって話なんですけど、「ポジショニング戦略」という本には、「穴を探すこと」が大事だと書かれています。


つまり、市場の穴を探し、それを埋めることでポジションが確立されるんですね。


ビートルがアメリカでも人気になった理由は、ビートルの可愛らしい形が、「長く低い」車が多かったアメリカの車市場ではまさに市場の穴だったからなんですね。


この市場の穴っていうのは、「価格帯」や「ターゲット」を軸に競合を調べていたりすると見つけられるので、もしポジションをしっかり作りたいのであれば「ライバルのターゲットはどこで、価格帯はどんなものか」を調べてみてください。


ライバルと違うターゲットを狙えば、当然届け方や魅せ方も変わってくるので自然とポジションが作れると思います。


ということで、今日はビートルが人気なのはしっかりとポジションが取れているからだよって話でした。


今日も最後までありがとうございます。
では!

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