あなたは映画が好きですか?
僕はたまに観る程度の好きレベルなのですが、ハリウッド映画ってなぜあんなに興行収入があるんでしょうか?
予算?タレント力?英語だから?
確かに、全部正解な気がしますよね。
僕は映画評論家ではないので簡単に正解を述べることができないのですが、
答えの1つとして「ローコンテクスト」だからというのが挙げられます。
は?
ですよね。
格好つけて横文字使いましたが、
ローコンテクストって、文化間の違いや歴史的背景が必要ないコミュニケーションってことです。
は?
ですよね。
格好つけて小難しく書きましたが、ローコンテクストの前にハイコンテクストの説明をしますね。
映画でいうならばアメリカは、
〜な歴史的背景があるから
とか
土地的に○○な文化多いので
とか
○○宗と△△教が対立していて
とか
映画を観る前に、事前知識必要やんけ!
というのが「ハイコンテクスト」な映画です。
ハイ(高い)の反対語はロー(低い)なので、
映画を観る前に予備知識いらないよねっていうのが「ローコンテクスト」な映画です。
どんな映画かと言うと、
正義が勝つ!
とか
愛が最後に勝つんだ!
とか
夢を持つって最高!
みたいな
色んな国の色んな年齢の人が観ても伝わるよねっていうのが「ローコンテクスト」な映画です。
確かに、ハリウッド映画はそういう内容が多いですよね。
色んな国の色んな年齢の人が楽しめるから人気になるんだと思います。
で、今回の話は、
あなたの気持ちは正しく伝わっていますか?
という話です。
なかなか商品やサービスが魅力的でも、
その魅力を上手く伝えることができません、
自分不器用ですから、
という高倉健さんみたいな人が結構多いんです。
これは非常に勿体無いですよね。
じゃあ、なんで伝わらないのか?
ここで、先ほど知識をひけらかしながら説明した「ローコンテクスト」の話になります。
相談をしてくれる企業さんって、当然サービス開発の段階でめちゃくちゃ努力しているじゃないですか。
そんな手塩にかけて育てたサービスが、いよいよリリース。
これはもう感動的ですよね。
リリースに至るまでに、数えきれない試行錯誤、苦悩があると思います。
関係者にしか分からない、ドラマがあるんです。
まさにプロジェクトXです。
感動的なんです。
でも、
この「関係者しか分からないドラマ」が、「ハイコンテクスト」になるんです。
はじめましてのお客さんからすると、
そのリリースまでにあったであろうドラマが全く見えていない。
まさに、お客さんは事前知識がないんです。
そこを踏まえずに、
リリースされた喜びのあまり鼻息荒くして
「この商品は〇〇で!!」って言われても響かないんですよね。
じゃあ、どうすればいいのって話なんですが、
手段1
そもそも事前知識が必要ないレベル(ローコンテクスト)での発信をする
手段2
事前知識を持っているターゲットへ発信する(ハイコンテクストな発信)
手段3
リリースまでにあったドラマも共有する
それぞれ簡単に説明しますね。
手段1に関しては、
誰が見ても分かるような発信をしようねって話です。
関係者にしか分からない発信をオープンな媒体でしても多くの共感を得ることが難しいんです。
例えば、SNSのオープンなコミュニティでコアな発信をしても多くも人には認知されずらいってことですね。
手段2に関しては、
1と逆でクローズドな環境で、特定のターゲットに発信をしようねってことです。
オンラインサロンとか、有料会員さん限定に閉ざされたコミュニティで発信するやつです。
オープンな媒体に比べて届けられる人は少なくなくなるけど、すごーく深い発信をしてもちゃんと響く相手が多いです。
手段3に関しては、
本来は関係者にしか分からないドラマを、みんなにも見てもらいましょうって話です。
最近だと、アイドルグループのオーディションからしっかり特集して、デビューの感動をみんなで共有してますよね。
多分あのオーディションの過程を見てなかったら、あそこまで多くの人をあの熱量で巻き込むのって難しいですよね。
どの手段が良いとか悪いとかって話ではなくて、
あなたの狙っているターゲットに合わせた発信をしましょうねってことです。
相手が白目になってることに気付かずに永遠に熱く語るのはやめましょう。
多くの人に認知してもらいたいなら、
専門用語を控えめにして分かりやすく発信することを心がける。
深く届けたいなら、
しっかりと興味を持っている人に選定して発信する。
多くの人に届けつつ、深く発信もしたいなら、しっかりとリリースするまでの過程も見せる。
(これが一番良いじゃん!ってなるかもしれないですが、その分時間かかりますし大変です。)
というような工夫が必要なんですよってお話でした!